身体を重ねても、想いはズレたまま
第2章 第2章 急展開
「えっ、いいの?」
申し訳なさそうに言う。
別々にシャワーを浴びて、先にベッドで休んでいると、服に着替えた彼女がやってきた。
「ちょっと、お店に電話するね」
「どうぞ」
少し時間があるので、電話を終えた彼女と再び歓談に入る。
しばらくしても、出て行く気配がない。
「ねえ、いかなくていいの?」
「ん、もうちょっと大丈夫」
「ふ~ん」
いぶかしげに思ったが、とりあえず、馬鹿話をして、ベッド横の椅子に座った彼女を笑わせる。
すでに10分以上経過しているのに、ニコニコして椅子に座ったままだ。