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ダブル不倫 〜騙し、騙され

第5章 5

 寒い日だった。リビングルームにコタツを用意した。疲れたのか凛華はもう眠っていた。畠山にラインすると、すぐにインターホンの呼び出し音がなった。午後七時半になっても、修一の帰宅はまだだった。
 
「ご主人は……」
 
 呼吸だけの声で畠山がたずねた。
 
「まだ……」と優子が言ったあと、「コタツで、テレビゲームしよう」と畠山に言った。
 
 :
 
 コタツの向かいには古いタイプのビデオゲームがある。優子は畠山と並んでコタツに足を入れた。
 
 ちゅっ……。先に唇を重ねたのは優子だった。
 
「優子さん、ゲームするんじゃ……」
 
 畠山が舌を絡める。
 
「ああ……そんなの。口実に決まってるじゃない」
 
「口実?」
 
「晶くん、ちょっと悪いコトしちゃおうか?」
 
 優子と畠山はコタツの中で抱き合っていた。リビングルームの中に二人の熱い吐息とカサカサと布が擦れ合う音がこもる。唇を求め合い。舌を絡め合い、互いの泡立つ唾液を交換した。
 
「晶くん……?」
 
「えっ……」
 
 コタツ布団の中で、優子はスカートを捲くりあげ、ショーツを膝まで下ろした。晶に背を向ける。
 
「触って……。お尻……」
 
 畠山の冷たい手が優子の臀部をサラサラと滑った。
 
 ――ああ、優しい触り方。
 
 畠山の壊れ物を扱うような手のひらに、鳥肌が立ちそうだった。夫の修一にさえされたことのない繊細な触り方だ。
 
 コタツ布団がフワリと空気を含む。臀部に冷気が触れる。
 
「……凄い。こ、ここで?」と畠山の呼吸だけの熱い声に耳打ちされた。畠山の指が臀の割れ目を滑った。蜜が溢れる中心を滑る。滑らかな指に優子の柔らかな中心が押される。

「くっ……ん。晶……ん……」
 
 コポ、プチュという音。優子の膣《なか》で畠山の長い指が伸び縮みする。ニュルっと指が増やされるのが分かった。内臓を掻き出されるようだった。
 
「んん……。ちょうだい。晶のをちょうだい」
 
 優子は腰を突き出した。
 
 畠山が背後から優子を抱きかかえる。背面側位という体位。優子の滑らかで熱い場所に、熱を帯びた《《畠山》》がキスした。畠山の両腕が優子の身体を引き寄せる。彼の冷たい下腹が優子の臀部を包む。

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