ピエロ
第1章 プロローグ
ジョナサンが言う通り、この話を持ち掛けたのは、スティファニーの所属事務所のマネージャー、リチャード・マッケイだった。
『元子役が大人になった時の顔なんて、興味を持つ者など誰もいないよ。チャンスは自分から取りにいかないと』と、スティファニーはリチャードにジョナサンの事務所に行くことを奨められたことを思い出していた。スティファニー自身、幼少の頃から映画スターの神童として持て囃されてきたのだが、自分の時代は終わりつつあることを感じていた。ジョナサンを尋ねる当日、先輩女優のドロシー・モズリーから枕営業だ、と忠告されたが、その足は約束の場所に向かっていた。
:
チャリチャリと小さな鉄が当たり合う音がした。男のベルトのバックルが鳴る音だ。次に男のスラックスが音を立てて滑り落ちた。彼の股間からまるで彫刻の様な足が伸びる。その根元は歪に膨らんだボクサーパンツ。
ワンピースのジッパーが引かれる小さな音の後、空気を含んだそれが静かに落ちる。少しの間を開けずシルクのスリップが引き上げられた。
「嫌っ!」
いつもは意識しなかったフルーツの様な二つの膨らみの重さを感じていた。
「大きいな。けど、薄い先端《トップ》が初々しい。俺だけが見るのは惜しい」と、ジョナサンはスティファニーの耳元でため息交じりに言った。
スティファニーは自分の胸元に目を落とし、露わな自分の胸の膨らみに腕でそこを覆った。背後からジョナサンの固い手にそれが外される。膨らみが固い手のひらに包まれた。情感を込めて冷たい手のひらに捏ねられる。柔らかさの中の固い物が手のひらで遊ばれた。全身に鳥肌が起つ様だった。爪で胸の先端が強くつねられ、荒々しく揉みしだかれる。
ん……。
ドロシーの言葉を思い出していた。
――枕営業。
『元子役が大人になった時の顔なんて、興味を持つ者など誰もいないよ。チャンスは自分から取りにいかないと』と、スティファニーはリチャードにジョナサンの事務所に行くことを奨められたことを思い出していた。スティファニー自身、幼少の頃から映画スターの神童として持て囃されてきたのだが、自分の時代は終わりつつあることを感じていた。ジョナサンを尋ねる当日、先輩女優のドロシー・モズリーから枕営業だ、と忠告されたが、その足は約束の場所に向かっていた。
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チャリチャリと小さな鉄が当たり合う音がした。男のベルトのバックルが鳴る音だ。次に男のスラックスが音を立てて滑り落ちた。彼の股間からまるで彫刻の様な足が伸びる。その根元は歪に膨らんだボクサーパンツ。
ワンピースのジッパーが引かれる小さな音の後、空気を含んだそれが静かに落ちる。少しの間を開けずシルクのスリップが引き上げられた。
「嫌っ!」
いつもは意識しなかったフルーツの様な二つの膨らみの重さを感じていた。
「大きいな。けど、薄い先端《トップ》が初々しい。俺だけが見るのは惜しい」と、ジョナサンはスティファニーの耳元でため息交じりに言った。
スティファニーは自分の胸元に目を落とし、露わな自分の胸の膨らみに腕でそこを覆った。背後からジョナサンの固い手にそれが外される。膨らみが固い手のひらに包まれた。情感を込めて冷たい手のひらに捏ねられる。柔らかさの中の固い物が手のひらで遊ばれた。全身に鳥肌が起つ様だった。爪で胸の先端が強くつねられ、荒々しく揉みしだかれる。
ん……。
ドロシーの言葉を思い出していた。
――枕営業。