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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第4章 異変

彼が乗ったエレベーターは、既に1階についたようだ。
私は急いでもう1つのエレベーターに乗り込む。

1階のエントランスを出ると彼が駐車場の方に歩いているのが、見えた。
私は追いかけようとすると、彼はポケットから鍵を取り出した。ボタンが付いているタイプの鍵。

ボタンを押して反応したのは、黒のシックな車。
私は車に詳しくないから車種までは分からないけれど、何だか高そうな車だ。

「えっ?」私は驚いて玄関の入口の物陰に隠れた。
どういうこと?

配送業者で制服を着ている彼が、自分の車に乗り込む姿が信じられなかったのだ。普通はトラックに乗っているはず。

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