テキストサイズ

りさと3人のDoctors

第8章 検査の結果



「でもね、りさの場合は、これが完全に塞がってしまってる状態。処女膜はお母さんのお腹の中にいるときに出来るものだから、塞がってるということは生まれつきなんだ。そして、これは大きくなってから、りさのようにお腹が痛くなったり、生理が始まらなくて気づくことが多いんだよ。」


「っ…っく……ぐすん……っ…。」



りさの顔はすっかり涙に濡れていた。



「そしてね、このまま放っておくと病気になる可能性もある。だから、すぐに手術して治療していく必要があるんだ。」


「ぅ…うぅ……ぅわぁ~んっ…っ!」



静かに涙を流してたりさだったが、手術という言葉を聞き、堪えきれず声を上げて泣き始めた。

そして、蒼もここでやっとりさを抱きしめた。



「りさ…。ごめんな。つらい話だったな…。よくちゃんと聞いてくれたね。ありがとう。えらかったよ…。」



胸に顔を埋め泣きわめくりさの姿に、蒼は胸が苦しくて仕方ない。

こんなかわいくて純粋な、思春期もまだのような女の子に…

と、りさをぎゅっと抱きしめ頭を撫でながら、りさを想った。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ