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不埒に淫らで背徳な恋

第5章 【贖罪することが救いなのでしょうか?】





気付いたら2缶目開けてた。
少し酔ってきたか。
ううん、酔うはずないけどキミを目の前にしたら回るの早いかも。




__嬉しいです、瑠香さんからそう言ってもらえて




快くんは喜怒哀楽がはっきりしてる。
それを素直に伝えれる。
私の前だけだから余計に目が離せなくなるの。
他愛もない話したかったのに、出てくる言葉は切なくなるものばかり。




ジッと見つめる仕草にドキドキしてる。




__ズルいです……




__え、何が…?




__初めてのビデオ通話で……何でそんなに無防備なとこ見せてくるんですか




__え、どこが…!?




別に胸元開いた服でもないしすっぴんに近いメイクだし。
あ、ほろ酔いな感じがダメなのかな?
頬に手を当てて少し火照りを冷ませる。




__Tシャツで髪の毛アップとか男にとってはヤバいやつですよ!?




お風呂あがりに適当に乾かしてくくっただけのヘアスタイルが!?
ていうか凄く真面目に話してきてるけど内容が高校生以下じゃない?
プッと吹き出してしまった。




__アハハ…!ヤバいやつだった?ごめん、ごめん




__もう、本当に……言っときますけど僕、めちゃくちゃ……




__アハハ…!何?




__めちゃくちゃ……好きなんですよ?




__何を?




__いや、言わせます?何を…じゃなくて瑠香さんのことが、です




__知ってる




__うわ、完全に言わせてるやつだ




__エヘヘ……もっと言って?快くんの言葉でもっと聴きたいな




__え、もう酔ってます?何本目ですか?




__ねぇ、私のどこが好き?




酔わなきゃ聴けないことばっか。
めちゃくちゃ照れてる顔とか大好物なんですけど?
耳まで真っ赤にして何を言ってくれるの?




__可愛い……食べちゃいたい




思わず声に出して言っちゃってた。
画面越しでもあの瞳しちゃうの?
ダメだよ……スイッチ押さないで。




__知れば知るほど……全部好きです。嫌いなとこはひとつもないです…




__うん、知ってる




__本当です……悔しいくらいひとつも見当たらない








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