不埒に淫らで背徳な恋
第12章 【エピローグ】
「何回もしちゃう僕は嫌ですか…?負担かけちゃってますよね」
ベットの上で寄り添いながら今もこんなこと言ってくる。
本当、可愛いね。
あれだけ煽っといて今更何言ってんだか。
「そうね、失神させられるくらいだから」
とか言って意地悪しちゃう私も私だけど。
シュン…とするの見たいだけ。
ごめんなさい…って抱き寄せてくるけどもう固くなりだしてるよね。
えっと、次で何回目だっけ?
もう覚えてないや。
とにかく息つく間もないほど抱かれてる。
「2つしか歳違わないけど…こんなにセックスする人初めてなの」
「はい…僕もです」
フフフ、こんなことで泣きそうになってる。
凄く反省してる顔。
もう少し眺めていようか。
そしたらモジモジしだして恐る恐る聞いてくる。
「僕のこと、嫌いになりましたか?」
グッと堪える。
そんなわけないでしょ!と抱き締めそうになる。
好きで好きで仕方ないわよ!って叫びたい。
どう出ようか考えてたら………
「すみません……なるべく控えたいんですけど、瑠香さん見ちゃうとどうしても触れたくなって、好きとか言われたの思い出してもう誰にも渡したくないって思ったら止められなくて……でも、嫌なら自重します!だから離れていかないで…」
私の手を両手で強く握り締め懺悔する。
嗚呼、何もかもが尊い。
こんなに真っすぐ来られたら私だって誰にも渡したくないよ。
拳の上にそっと手を重ねる。
「こっち見て」
怒ってないのにすぐシュン…としちゃうのね。
そこも含めて「好き」って言ったつもりなんだけど伝わってなかったか。
だったらもう一度教えてあげる。
「快くんと出逢えた今が幸せなんだよって言ったよね?好きって言った次に覚えといて」
「はい…」
「まぁ、確かに腰は怠いし脚はガクガクだし腫れるほどキスしちゃうのも考えものね」
「ごめんなさい…」
「これ以上は無理だなって思ったらちゃんと言うからその時は自重してくれる?」
「はい…!」
パアッと明るい笑顔。
まるで子供みたい。
そう思ったら煽りたくなるんだよね。
大人にしてあげたくなる。
こんな思考してる私も子供じみてるね。