不埒に淫らで背徳な恋
第13章 【番外編〜快くんと瑠香の日常〜その①嫉妬】
胸に埋まっていた顔を上げると吸い込まれるような瞳に見つめられている。
「僕が言うのも何だけど、身体…大丈夫?」
「うん……大丈夫」
「止まんなくてごめんね」
「ずっとイかされてた……あんなの初めて」
「どうだった?」
え、そんなこと聞かないでよ。
恥ずかしくてまた胸に顔を埋める。
クスクス笑うキミはギュッと私を抱き締めた。
「嫉妬や支配にまみれたエッチはお嫌いですか…?」
「き、嫌いじゃないけど…」
「じゃあ好き?」
「好きでもない…!最後らへん記憶ないもん…」
「凄く可愛く絶頂してたよ」
「言わないで…」
「でも気持ち良かったでしょ?」
再び見つめ合うと私は素直に頷いてしまう。
失神するとわかっていても絶頂したかった。
「今の瑠香さんも可愛いけど、あれ以上は僕を挑発しないで…?支配欲に駆られて今日みたいに壊してしまいそうだ」
快くんなりの優しい忠告なのに聞き分けのない私は性懲りもなくそれを拒んでしまうのだ。
静かに首を振り、少し身体を起こして自分からキスをした。
さっきのお返し。
「あんなふうに愛し合えるのは快くんだからだよ…?」
手を取り握り締める。
大きなゴツゴツした男の人の手。
頬ずりして懇願する私を嫌いにならないで。
「私を壊しちゃうの?良いよ……もっと壊して?その代わり、本気でイかせてね」
「まだ煽るの?」
「煽っちゃダメなの?」
片手で顔を隠し項垂れてる。
あれ?変なこと言っちゃった?
指の間からこっちを見て「敵わないな」と覆い被さる。
「快くんだって悪だよ?顔見たら…声聴いたら欲しくなっちゃう。ねぇ、どんなテク使ってんの?こっちこそ敵わないんだけど?」
「良いんですか?僕……本当に永遠に出来ちゃう絶倫ですよ?」
「永遠ってのはウソでしょ」
「瑠香さんだったら出来ます」
「良いね、それ……試してみたくなる」
「ヤベ……瑠香さんの匂いだけで勃っちゃった」
本当だ……当たってる。
手を伸ばし先端に触れるともっと触って欲しいのか腰を寄せてきた。
もう挿入可能なほど反り勃ってる。