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不埒に淫らで背徳な恋

第3章 【破滅的な愛でしょうか?】





ゆっくりソファーへ下ろされる。




正常位の態勢で両手を握りしめる彼は、私の指にキスを落として甘噛みしてくる。
熱い視線が絡んだらもう従う他ない。




「大好きです……瑠香さん……本当はこのまま帰したくない……僕がいっちゃったら終わりですよね?いきたいけど…いきたくない」




ドクン…!と心臓が飛び跳ねた。
固まる身体は動けなくて、今にも泣きそうな彼から目が離せない。




「離れたくないです……ずっとこうしてたい」




潤んだ瞳で私を見た時、やっと動いた身体は迷わず彼に抱きついていた。
私からキスをした。
押し倒すほど強く絡みついた。
1ミリも逃したくなくて無我夢中で繋ぎ止める。




「好き……私も快くんが好き…!」




気付いたら自分もそう叫んでいた。
叫んでまたキスをする。




「快くん残して……?私の中、快くんでいっぱいにして……?快くん以外、誰にも触れさせないから」




だから………いきたくないなんて言わないで。
めちゃくちゃにしてよ。
壊れるくらい愛して。




強引に唇を奪われた後、再び繋がった私たちは深く愛し合った。
どんな困難にも立ち向かえるくらい強く結ばれた。




例えそれが歪んだ愛でも……
いつかは滅びる愛だとしても……




幾度とその手を掴むことでしょう。




私は本気で彼を、愛してしまっていた。





トクン……トクン………と彼の心音を感じるほど抱き合っている。
まだ少し震えてる身体を重ねたまま、濡れた前髪にキスをした。




視線が合えばまた絡み合う。
離れたくない……って意思表示してしまうよ。




どんなに足掻いても手放せなくて……
体温を感じては心が安らいでいる。




でももう、帰らなくちゃ………




タイムリミットは近付いている。




唇と共に彼が離れてく。
下着を拾い持って来てくれた。
何も言わずホックを留めてくれる。




静かに時は過ぎる。
ブラウスを肩に掛けられ、自分もYシャツに手を伸ばしていた。
互いに元通り服を着たら……




「あと10秒だけ…」と抱き締められる。








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