ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第83章 王子か鬼か
_____数日後
昼…
「ケホケホッ…」
七海「ひなの、大丈夫?」
「大丈夫。」
夏樹「どんどん咳酷くなってない?」
「ううん、なってない。」
夜…
「ひな、大丈夫か?」
「大丈夫です!」
「身体怠いんじゃないか?重力に逆らえませんって感じだぞ。」
「何それ笑!全然だるくないですよ!!」
「お前がそのびっくりマーク付けたような言い方する時は大抵無理してる時だ。酷くなる前に今日はもう寝ろ。」
ギクッ…
「ほ、本当に元気ですよ!薬もちゃんと飲んでるし、なんともないです!もう少し頑張ってから寝ます!」
そして、深夜。
あれから毎日咳が出るようになり、身体も重くて怠くて、日に日に体調が悪くなるのを騙し騙しやり過ごしてきたわたしは、
「ケホケホッ…ケホケホケホッ……!」
ついに発作が起きてしまった。