
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第83章 王子か鬼か
だけど、
「うん…?ひなちゃん腕すごい熱いわね。」
「え?」
あ、やばい。
バレる…?
えっと、えっと…
「あ、祥子さん来るまでずっと布団にくるまってて、冷房で少し寒いな〜なんて、腕を背中の下に挟んでたんです!そ、それでかな?」
と、とんでもなく意味不明な説明をするも、
シュッ…シュッ…シュッ…シュッ……
祥子さんは何も言わず真剣に血圧を測ってて、
「うん。血圧は問題ないわよ。大丈夫みたいね。」
って。
はぁ…、よかった、危なかった…。
と第三関門も無事突破したところで、
コンコンコン___
「ひなちゃん、おはよう。」
ラスボス、藤堂先生のご登場。
さぁ、既に一山越えた感じではあるけれど、本当の勝負はここから。
藤堂先生の目をうまく掻い潜ることができるか…
