ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第84章 トラウマの火種
カフェにはそこそこ人がいるけど、混んでるというほどでもない。
各々好きな飲み物を買い、端の方のテーブルに着いた。
「なんか、久しぶりだね!2人とも来てくれてありがとう。」
最後に3人で会ったのがテスト前で、カフェでお茶なんてするのは数ヶ月ぶり。
病室からも出てなかったし、こうして2人と会って話せるのがうれしい。
夏樹「ひなの、身体どう?大丈夫なのか?」
「良くはなってきてるの。ただ、退院はまだ無理だって。喘息治して体重増やさなきゃ。貧血もあるし。」
七海「夏休み中には退院できそう?」
「できるように頑張る。でもきっとギリギリになるよ。ごめんね、3人で夏休み遊ぼうって言ってたのに、ずっと入院で…」
夏樹「気にすんな。また来年はいっぱい遊ぼう。な?」
「うん、ありがとう。あ、そういえば夏樹、再再試いけたの?」
夏樹「なんとか…。」
七海「ひなのは入院しながら再試1つだったのにね。再試2つも落とすって。笑」
夏樹「なんだよ、2人が頭良過ぎんだよ!」
「わたしは良くないよ。傑は再試ひとつもなくてすごい!」
七海「成績悪いと悟くんにぶっ飛ばされそうだから、それなりに頑張った。笑」
と、まずはお互いの近況報告から始まり、