ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第84章 トラウマの火種
_____数時間後
"ひなのは自分でも意識しない部分で、まだ人に対する恐怖心があるんだと思う。五条先生に手を握ってもらったり、抱きしめられると安心する。だけど自分からは触れようと思わないってのは、五条先生が嫌いとかじゃなくて、ひなのの本能がそうさせてるんだと思う。"
"五条先生はひなのよりもひなののことわかってる人だから、何も言わないし求めたりしないけど、五条先生も男だからな。本当は、もっと恋人らしいこともしたいんじゃない?"
"心にブレーキなんてかけずにさ。殻破って、五条先生に飛び込んでみたら?五条先生、ずっと待ってるんだと思うぞ。ひなのが下ろしてるその帳(とばり)、ひなのが解いてくれるのずっと待ってるんだと思う。"