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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第11章 物知らず

-五条side-




~小児科医局~




はぁ…、まさか薬の飲み方を知らないとは…。




「お疲れ。何ため息ついてんの~?ひなちゃん何があった?」




さっき、ナースコールで呼ばれたのを見てた神崎先生が尋ねてくる。




「…それが、ひな薬の飲み方知らなかったみたいで。錠剤を噛んで、苦くて吐き出して咳き込んでました。」



「えぇ?飲んだことなかったのかな?でも、薬の飲み方なんて自然とどこかで知るもんじゃない?」



「ひなはそういうのが一切なかったみたいです。家ではもちろん、学校も行けてないから、そういう日常の基本的なことが抜け落ちてるのかもしれない。気づいて教えてあげないと…。」



「そっか…。それはそうだね。薬は今度ゼリーと飲ませたら?」



「そうしてみます。」


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