
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第86章 夏旅
「旅行行ってもいいって言ったのに、そんな制限しないでよ…。それにわたし元気じゃん。去年の夏から入院だってしてないんだから、大丈夫だもん…」
五条「元気なのはみんなわかってる。でもそれは、ひながちゃんと体調管理してるからだろ?せっかく気をつけて過ごせてるのに、旅行だからって羽目外したら病院行きだぞ。」
「そんなことないです…」
五条「そんなことあります。」
「…っ、そんなことないからっ。あれもダメこれもダメって、わたしもう大学生だよ?子どもじゃないんだから好きにさせてよ!それに、わたしに合わせたら夏樹と傑楽しめないよ…」
と半泣きでご機嫌斜めに。
すると、
夏樹「そんなことねーって。みんなで旅行行けるだけで楽しいじゃん。それは気にしなくて大丈夫だから。」
七海「そうそう。だから、ひなのの身体に負担なく楽しめるプラン考えよう。ほら、先生たちにお墨付きもらっておけば、後は思いっきり楽しむだけだし。ね?」
「…うん、わかった。ごめんね、2人とも。」
七海「ひなの?」
夏樹「ごめんじゃなくて?」
「…ありがとう。」
って、2人がわたしを落ち着かせてくれた。
