
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第86章 夏旅
そして、待ちに待った旅行当日。
「五条先生、行ってきます!」
「気をつけてな。向こう着いたら連絡するんだぞ。」
「はい!」
「それと、お前ら2人。ひなのこと頼むぞ。何かあったら承知せんからな。」
朝、傑と夏樹が家まで迎えに来てくれると、五条先生は後部座席のドアを開けてわたしを乗せるなり、前に座る2人を睨みつけてる。
夏樹「わかったから、そんな怖い顔で俺のこと見るなって…。」
「お前が1番頼りないからだ。初心者マークでひな乗せて走るなんて、絶対事故るなよ?」
旅行の間、運転は傑と夏樹が交代ですることになってるんだけど、夏樹は春休みを使って免許を取ったばっかりだから、五条先生は心配みたい。
「傑、頼むぞ。夏樹の運転下手だったらお前が全部運転しろ。」
夏樹「うわ、ひどっ!俺運転うまいっつーの!」
七海「ははっ。大丈夫です。ひなのはちゃんと家まで送り届けます。よし、そしたら出発しようか。」
「うん!五条先生、行ってきます!」
「ん、いってらっしゃい。」
と出発して4時間ほど。
途中、スーパーに行ってお菓子や飲み物を買ったり、休憩も多めに挟みながらで少し時間がかかったけど、無事、コテージに到着。
