
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第86章 夏旅
夏樹「はぁ〜!海最高っ!!」
七海「思ったけど、夏樹めっちゃ良い体してるよね。」
夏樹「兄貴に負けじと鍛えてるからな!ま、傑も良い体してんじゃん!」
一頻り泳いだ後、海から上がり砂浜に座り込んで休憩する2人は、何やらお互いの筋肉を見せ合ってる。
ふふっ、2人とも男の子だな〜。
なんでも器用にこなす天才肌の傑と、不器用だけど努力家な夏樹。
いつもちょっとしたことですぐに火花を散らす2人だけど、なんだかんだすごく仲が良くて微笑ましい。
「工藤先生って本当ムキムキだよね。宇髄先生はもっとすごいけど。」
夏樹「それな〜。あの2人、医者のくせに頭だけじゃなくて顔も体もイケてるよな。」
「男から見てもやっぱりそう思うの?」
夏樹「そりゃもう。黒柱は男も惚れる男だよ。こんなの言うの小っ恥ずかしいけど、兄貴みたいになれたらな〜って、本気で思う。」
七海「俺も。悟みたいになりたいな〜。」
って、実は身内のお兄さんを1番尊敬しているところも一緒。
「2人ならなれるよ。先生たちみたいなお医者さんに!」
と言って、わたしは波打ち際の水を一つ蹴り、2人が休む間、また足をピチャピチャして遊んでいると、
「あっ…!」
すぐそこにクラゲがいるのを見つけた。
