
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第86章 夏旅
藤堂「落ち着け。どんなクラゲに刺されたんだ?どこ刺された?症状は?」
七海「足!白っぽい透明のクラゲで、そんなに大きくはなかったけど、とにかく痛くてピリピリするって…」
宇髄「アンドンクラゲか?」
工藤「それならまだマシですけど…」
藤堂「傑、とりあえず海水で刺された患部よく洗い流して。水じゃなくて海水で。擦ったりせずに、もし針が残ってたらピンセットか何かで抜いて。素手で触るなよ。」
七海「わかった。夏樹!海水で刺されたところよく洗ってって。針は刺さってる??」
と電話の向こうで傑の声が響く。
「クラゲって、ひな何してんだよ…」
宇髄「ひなちゃんアナフィラキシー起こしてないか?」
神崎「熱とか出てないのかな?」
先生たちもみんな食事の手を止めて、ひなを見守るようにスマホの画面へ視線を落とす。
すると、
藤堂「傑?痛い以外に症状は?発熱とか頭痛とか目眩とか吐き気とか、ひなちゃん他には何もないのか?」
七海「えっと…、ん?ひなの??」
「ねぇ!!傑、どうしようっ!!夏樹の足がミミズ腫れみたいになってきちゃった!!」
って、傑の声をかき消すように、突然ひなの声が。
