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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第86章 夏旅

-ひなのside-




七海「ひなの、五条先生が電話代わってって。」



「え、五条先生?」



七海「先生たちみんな一緒にいるみたい。ほら。」




と傑からスマホを受け取ると、




「もしもしひな?蕁麻疹出た時の塗り薬、持って行くように言ってただろ。あるか?」




って。




「はい、持ってきてます!」



「ん。そしたら、それ夏樹に塗ってやれ。」



「わかりました。あの…、これで夏樹治りますか?」



「あぁ、大丈夫だ。数時間したら痛みも引くと思うから、あんまり痛かったら薬塗って冷やしてやればいい。明日、帰ってきたら夏樹に病院来いって伝えてな。」




2日ぶりに聞く五条先生の声。

わたしのせいでこんなことになって焦ってたけど、五条先生の"大丈夫"を聞いたら少しホッとした。




「よかった…。わかりました。わたしのせいで夏樹が刺されちゃって、どうしようかと思ってて…」



「それは、帰ってちゃんと話聞いてからお仕置きだ。」



「ごめんなさい…」



「まぁ、まだ旅行は残ってる。夏樹が回復したら、みんなで最後まで楽しんで帰っておいで。」



「はい!ありがとうございます!」




と電話を切って気づくわたし。



お仕置き…?

五条先生、お仕置きするって言わなかった??

お仕置きって…、何されるの…?


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