ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第13章 大部屋の病室
そして、黙々とごはんを食べ進めると、
「なぁ、ひなの。これいらない?」
突然、夏樹くんがお皿に残った蒸し野菜を見せてきた。
「ねぇ、夏樹くんダメだよ!食べないとまた先生に怒られるよ!」
どうやら夏樹くんは野菜が嫌いみたいで、いつも明里ちゃんにあげようとしては、明里ちゃんにも先生にも怒られてるらしい。
「うるさいなー!明里じゃなくてひなのに聞いてんだろ!」
とそこへ、背が高くてガタイのいい先生が2人入ってきた。
工藤「随分と賑やかだなー!」
夏樹「うわ、兄ちゃんなんで来んだよ‼︎」
え?
に、兄ちゃん??
工藤「新しい子が部屋に来たっていうんで、お前がちょっかい出してないか確認しに来たんだよ!」
夏樹「出すかよ!」
明里「先生ー!夏樹くん嘘ついてます!さっきひなのちゃんに野菜あげようとしてました〜!」
工藤「はぁ?お前さっそくそんなことしてんのか!?」
夏樹「ひ、ひなのが野菜好きかと思って聞いただけ!」
宇髄「おい夏樹!食事は俺たち医者がちゃんと管理してるんだ。それを人にあげるなんて言語道断!」