ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第13章 大部屋の病室
五条「夏樹の声、廊下まで聞こえてるぞ~。俺が何だって?」
宇髄「お、五条先生、タイミングがいいね。今、夏樹がひなちゃんに手出そうとしててな。」
夏樹「もーだから違う!!俺は小学生相手にそんなことしないって!」
『…えっ?』
宇髄先生、工藤先生、五条先生、まこちゃん、そしてわたしが声を揃えた。
工藤「お前、ひなちゃん同い年だぞ?中2。」
『えぇっ!?』
今度は夏樹くんと明里ちゃんが声を揃えた。
わたしは心の中で、なんで工藤先生がわたしの年齢知ってるの…?って思ってる。
明里「ひなのちゃん、さっき2年生って言ったの、中学2年生ってことだったの?」
「うん。」
夏樹「マジか…、小せぇから小学生かと思った。」
え…?そ、そんなに小さいんだ…
工藤「こらっ、夏樹!!そんなこと言うな。だいたいこの部屋は中学生しか来ないだろうが。それに、ひなちゃんはこれから大きくなるんだ。お前と違ってごはんだって全部食べてるだろ?余計なこと言ってないでさっさと野菜食え!!」
夏樹「全部食ってるけど俺より量めっちゃ少ないぞ?」
工藤「夏樹!!」
ビクッ‼︎
工藤先生が大きい声で夏樹くんを叱ったので、思わずビクッと身体が跳ねてしまった。
宇髄「まこちゃん、ひなちゃんもう食べ終わってるから薬飲ませてやって。」
冨岡「はい、わかりました!」
五条「夏樹~?俺の患者に次なんかしたら承知せんからな。」
と言って、五条先生はわたしのベッドのカーテンを閉めた。