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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第90章 デート



「はぁ…。なんか、俺ダメですね。デートドタキャンしてひなのこと悲しませたのに、その後挽回しようとしたことが全部裏目に出たというか、なんというか……」



宇髄「五条、俺の話聞いてたか…?」



「もちろん…。謝る以外に、ひなにどうしてあげたらいいのかわかりません…」



宇髄「うん、聞いてなかったな。」



「いえ、聞いてました。でも、俺まだひなとキスしてなくて…、ガラスの靴でもプレゼントしたらいいですかね…。」



宇髄「なんだ、めちゃくちゃしっかり聞いてたんだな。って、聞いてたならその暗い顔やめろ!ひなちゃんは悲しんでないって言っただろ、責任感じて落ち込むなって言ってんだ!肝心なとこ聞かないでどこ真剣に聞いてたんだ、ったく…。」



藤堂「ははは、こりゃダメだ。」




と呆れられて笑われてるけど、そんなこと気にもならず、俺は肩を落とし続ける。


すると、




藤堂「悠仁、最近ちょっと疲れてるでしょ。ひなちゃん、そのことも心配して病院来たんだよ。身体休めて欲しいのに、わたしのせいで休めないって。確かに、しばらくまともに休んでないよね。それに加え、考えることも多くって、精神的にも疲れてるんじゃない?」




隣に座る藤堂先生が、俺の肩にぽんっと手を置いた。




宇髄「だな…」




宇髄先生は、何か考えるようにコーヒーを口に含む。

そして、




宇髄「なぁ、五条?」




何となく、聞かれるだろなと思ってたことが、予想通り飛んできた。


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