ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第91章 ひなのウイルス
ん…んん〜……、ん?
ふと目が覚めると、隣に五条先生がいなかった。
時計を見るとまだ5時前。
トイレでも行ったかな?としばらく目を閉じて待ってても、一向に戻って来る気配がない。
昨日の夜は五条先生といろいろ話をしたのもあって、間違いなく一緒にベッドへ入ったし、今日は仕事が早いとも言ってなかった。
なのに、どうして隣にいないんだろう。
五条…先生…?
不安になって、リビングやトイレに行ってみても、五条先生の姿は見当たらない。
五条先生…どこ……?
不安MAXになったわたしは、とりあえずスマホを取ろうと寝室へ戻りかけた時、
"ゴホゴホッ…"
誰もいないはずのゲストルームから微かに音がした。
え……?
人が泊まりに来ないと使うことのない部屋に誰かいるなんて、一瞬背筋がぞわぞわっ…としたけれど、
ガチャッ___
「五条先生…?」
がいること以外ありえないかと、そーっとドアを開けると、
「五条先生…!?」
やっぱり五条先生だった。