ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第91章 ひなのウイルス
「五条先生、どうしたんですか!?」
一目散にベッドへ駆け寄ると、横になる五条先生の背中をすぐにさすってあげる。
「ひな…っ、ゴホゴホッ…」
「だっ、大丈夫ですか!? いやいやいや、大丈夫じゃないですね。おお、落ち着いて、えっと、ゆっくり深呼吸してください…!」
「いや、俺は落ち着いてるからお前が落ち着かんか……ゴホッ。手、震えてるぞ?…ゴホゴホッ……」
「え!? あわっ、す、すみません!」
と、慌てて手を離す。
すると、
「黙ってこっち来て悪かったが、これたぶん風邪だから。移すとまずい、ひな寝室戻れ…ゴホゴホッ」
って…。