ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第91章 ひなのウイルス
五条先生…すごい熱……
こんな五条先生、やっぱり放って置けるわけない。
移ったら大変って言うけど、そもそもわたしの風邪が治ったと入れ変わるように、熱が出て、咳が出て、
これって、完全にわたしが移してるんだよ…。
わたしが移した風邪ならば、もし五条先生から移っても、それは移ったんじゃなくて帰って来ただけ。
ウイルスさんに"おかえりなさい"って言うから大丈夫。
五条先生がなんと言おうと、治るまでそばにいたい。
わたしが看病して治してあげる。
そう決意したわたしは、
"おはよう。ごめん、今日大学休む。"
夏樹と傑にLIMEを送った。
"おはよう!"
"了解、大丈夫か?"
"体調悪くなっちゃった?"
"あたたかくしてゆっくり休みなね。"
LIMEを送ると、すぐに2人とも返事をくれて、
"わたしは大丈夫"
"五条先生が風邪引いたの"
と返し、スマホの画面を閉じた。