ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第14章 脱走犯
それから、1週間ほどたったある日…
「…なちゃん、ひなちゃん…!」
「ん…んん~……まこちゃん?」
時計を見るとまだ朝6時。
いつも、ごはんが来る8時前に起きるか起こされるかなのにどうしたんだろ…
「ごめんね、早くに起こしちゃって。夏樹くん知らないかな?部屋にいないの。」
え?夏樹くん?
「ううん、わかんない…。」
「そっか。ありがとう。ごはんまでもう1回寝てていいからね。ごめんね。」
と言って、まこちゃんは出て行ったけど、なんか目が冴えちゃって二度寝できなかった。
それに、夏樹くんのことも気になる。
そして30分くらいすると、廊下からなにやら騒がしい声が。
夏樹「降ろせよー!」
宇髄「暴れるな、危ないだろうが!」
工藤「黙れ!まだみんな寝てるんだから静かにしろ!!朝っぱらから脱走しやがって!!」
宇髄先生と工藤先生の声だ。
夏樹くん脱走してたの?
それで先生たちに捕まったのかな?
って…、夏樹くんベッドに戻ってきたみたい。