テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第91章 ひなのウイルス



そしてリビングへ戻ると、ソファーで手当てをしてもらいながら、藤堂先生が来るまでのことを今度は落ち着いて、順を追って話をした。




「火から目離しちゃったのか。ひなちゃんその辺りはしっかりしてるのに…悠仁が倒れて、よっぽど気が動転してたんだね。」



「ごめんなさい…」



「悪いことしたんじゃないから謝らないよ。だけど火は危ないから、次からは気をつけようね。不安な時や気持ちが逸ってしまう時は落ち着くんだよ。それから、1人でなんでもしようとしないこと。」



「はい…」



「よし、そしたらこれで様子見ようか。それにしても、救急箱どこ行ったんだろうね。ひなちゃんの言うとおり、悠仁はいつもここにしまってたんだけどなー…」




火傷したところに薬を塗って包帯を巻いてもらったら、藤堂先生もわたしが思ってたところに救急箱があったはずと言いながら、ディスプレイラックの中を開ける。

だけど、そこにはもちろん置いてない。




「うーん、仕方ないな。後で悠仁に聞こうか。」




と噂をすると、



ガチャッ___



五条先生が起きてきた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ