ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第93章 誕生日の温泉旅行
「ふぅ〜、お腹いっぱい!」
ソファーに座り、ぽっこりしたお腹をすりすり。
「ひなよく食べたな。あんな多かったのにほとんど残さなかったな。デザートも全部食べたし。」
「だって、本当にどれも美味しくて!大満足です!」
と言うと、
「普段からこのくらいたくさん食べてくれればいいんだけどな〜。」
って言いながら、五条先生もわたしのお腹を撫でる。
「最近はたくさん食べてますよ。というか、お腹触らないで…。出てるから恥ずかしい。」
「うん、結構出てるな。妊娠4ヶ月くらいか。」
「4ヶ月ってこんな大きさなの?」
「あぁ。個人差あるけどな。目に見えてぽっこりし出す。」
「ぽっこりって言わないでよ…!」
「ぽっこりだろ。ひな腹筋ないからこんな出るんだ。5ヶ月かもしれんな。」
「い、いっぱい食べたんだもん。…けど、いつか五条先生との赤ちゃんができたら、こんな感じになるのかな。」
と言うと、五条先生の手がピタッと止まって、何か考えるようにも照れるようにも見える、不思議な表情で顔をちょっと赤くする。
「五条先生?どうかしましたか?」
「えっ、あ、いや……大丈夫だ。ひなは子ども欲しいか?」
「どうだろうな…今はまだよくわからないです。欲しくてもできるかわからないし、わたしに産めるのかなって思うし…。だけど、五条先生との子に会ってみたいなとか、いたら楽しいだろうなって思います!」
なんて話しながら、しばし休憩。