ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第94章 First kissと…
それから、わたしが少し落ち着いたところで、五条先生が温かいハーブティーを淹れてくれて、ベッドに入って一緒に飲んだ。
「ごちそうさまでした。」
「もう一杯飲むか?」
「ううん、もう大丈夫です。」
「ん。」
涙もすっかり上がって、空いたカップを五条先生に渡し、五条先生がそれをサイドテーブルに置く。
そして、
「……そろそろ寝るか。」
と、部屋の照明をまたひとつ落とす五条先生に、
「五条先生…」
「ん?」
「わたし、まだ寝たくない……」
後ろからぎゅっ…と、抱きついた。