ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第94章 First kissと…
それに、五条先生わざと持って来なかったって…
それはつまり、五条先生はこういうことになると思っていたわけで、というかそのつもりだったわけで、どうして夜になるにつれて部屋を少しずつ暗くしていたのか、こんなムードたっぷりな空間を作り上げたのか、色気たっぷり…というか、正直エロくて、フェロモン垂れ流しって感じだったのか…。
それは全部、わたしと今夜こうするつもりだったから…
と、パニクる頭でそんなことだけ冷静に考えていたら、
チュッ…
突然、音のなるキスをされ、
ビクッ…!
意識が逸れていたから、ドキッというよりビクッと…。
そして、五条先生は決して体重をかけないようにわたしを抱きしめて、
「大丈夫。怖いことないから、ひなは何も考えずに力だけ抜いてたらいい。俺が全部教えるから…」
頭を撫でながら耳元で囁くと、
耳に、首筋に…
優しく啄むようにキスを始めた。