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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第95章 留学前の惨事

-五条side-




宇髄「それでは、我々もこの辺で。五条先生はまた後ほど。」



五父「私も他の先生方に挨拶行かないと。蒼先生、ありがとうございました。豪もありがとな。」



豪「またな、いつでも連絡くれよ。」




ひなたちが院長室を出て10分ほど。

俺たちもそろそろ仕事に戻ろうかとしていたところ、



プルルルッ……



誰かのスマホが鳴った。




工藤「あ、ちょっとすみません。」




着信があったのは工藤先生のスマホ。

工藤先生はすぐにポケットからスマホを出して、電話に出る。




工藤「はい。」



夏樹「兄ちゃん!!!ひなのが…っ!!ひなのっ、傑が心マしてて…っ、俺どうしたら…」



工藤「心マ?お前何言ってんだ…?」




電話の声は聞こえないけど、"お前"ってことは相手は夏樹だろう。

夏樹から何を聞いたのか、工藤先生の声と表情が一瞬にしてピリついて、




宇髄「工藤?どうした?」




みんなもそれに反応して工藤先生を見ると、



コンコンコンッ!!

ガチャッ!!




「院長!!病院の目の前で事故が…っ!!車が人を跳ねて負傷者が複数います!!!」




看護師がものすごい勢いで院長室に。

そして、



プルルップルルッ…



今度は全員のスマホから一斉に呼び出し音が鳴り響き、コンマ何秒、時が止まったように顔を見合わせた俺たちは、




蒼「行って。」




院長が言うと同時に、院長室を飛び出した。


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