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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第95章 留学前の惨事



ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…_____




工藤「破裂箇所の縫合は全部できた。バイタルもひとまず安定してくれてる。」



「ありがとうございました…」




事故が起きてから2時間。

心破裂を起こしていたひなは工藤先生の緊急オペで一命を取り留めた。


ただ、




五父「まだ油断は出来んぞ。工藤くんの処置は見事だった。縫合、止血までの時間は最短かつ完璧だ。だが、この3日は山場になる。回復出来るかどうかはあくまでひなちゃん次第。脳だって起きてみないとわからん。俺たちに今出来ることはここまでだ。」




と、工藤先生のオペに立ち会った親父が言う。




「あぁ、わかってる…。あとは、ひなを信じて待つ。」



五父「ん。…そしたら、俺は一旦帰るな。母さんはもう帰ってるよな?」



「あぁ、帰ったよ。まだ母さんに連絡できてないから、帰ったらひなのこと伝えて。俺は今日はもう帰らないから。」



五父「わかった。悠仁、お前も少しは休むんだぞ。そしたら、私はここで。」



工藤「お疲れ様でした。」




と、親父は俺とひなのいない家に帰って行った。


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