
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
「ん……ぅっ……」
声が漏れる。下も少しだけ濡れてきた気がする。
でも、あくまで生理的にそうなってるだけで、気持ちよさなんて全くない。
それどころか、宇髄先生の指が動くたび、五条先生の指じゃない…って、宇髄先生に触られるのが、
気持ち悪い…
とすら思えてくる。
無心でいるつもりが無心になれない。
無にさえなれたら、こんなこと思わなくて済むはずなのに、どうしてそれができないんだろう。
なんで、五条先生は邪魔するの…?
「んんっ……グスッ。うぅ…っ……んっ……グスッ」
「ごめんな。心が辛くなればなるほど、身体は正直だと思ってな。」
言いながら、わたしの弱いところを、的確に攻め続ける宇髄先生。
「んっ…んんっ……」
宇髄先生の言うように、心はどんどんつらくなるけど、身体はちゃんと反応するのが、またなんとも不快。
好きでもない男に指を突っ込まれて、感じるなんてはしたない。
そんな自分のことが、1番気持ち悪くなってきた。
