ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第103章 愛のちから
豪「りさ、あいつらいつまでひなちゃん放り出してる気だ?」
ひなのが眠ったことを確認すると、豪はひなのの頭を撫でながらりさに言う。
あれからもう1週間。
ひなのの容体は何ひとつ良くならないまま、胸の発作を起こす頻度だけが増えている。
りさ「うーん…ひなちゃんの状況は毎日伝えてあるんだけど、五条くんがね…。」
豪「天元の息子はともかく、他のやつは何してんだ?」
りさ「五条くんが放って置けって聞かないのよ。まあ、彼等は彼等で、今ひなちゃんに寄り添うべきは五条先生だからって。ひなちゃんがこうなった時は、五条くんじゃないと何してもダメって引っ込んでるんだけど。」
豪「はぁ?そんな理由だったら主治医と工藤は診察入らせろ。じゃないとひなちゃんが可哀想だ。慣れないおじさんにずっと診られて。」
りさ「え?豪先生は、蒼とにぃにもだけど、年齢不詳だしそこは大丈夫だと思うよ?」
豪「いや、そういうことじゃないだろ。りさが1番にボケてくれるな…。とにかく、工藤にはちょっと話する。藤堂先生は内科だったか?」
りさ「えぇ。なら、藤堂先生には私から診察来るように話しておくわ。」
豪「うん、お願いな。五条Jr.は蒼になんとかしてもらおう。」