ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第103章 愛のちから
〜ひなのの病室〜
豪「りさ、薬持って来て。」
りさ「はいっ。」
豪「ひなちゃん頑張るぞ。苦しいけどしっかりするんだよ。」
「………ッ、…ハァ……っ"……ぅ"……」
夜、モニタアラームが鳴り、当直の豪とりさが駆けつけると、ひなのは胸を押さえ発作を起こしていた。
豪「ひなちゃん息出来るかー?」
聴診しながら問いかけるも、ひなのは額に汗を滲ませ息を詰めるばかり。
「………ッ…、っ"……」
豪「大丈夫だからな。すぐ治まるから、ゆっくり深呼吸しよう。」
言いながら、豪はひなのの口元に酸素マスクを当て、
りさ「豪先生、代わります。」
豪「頼む。ここ押さえといて。」
りさ「はい。」
豪「ひなちゃんごめんね、ちょっとチクッとするよー。」
「ビクッ、っ"……」
ひなのの腕に注射を打つと、少しして、ひなのの発作は治まった。