
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第103章 愛のちから
「ハァハァ……」
部屋、早く片付けなくちゃ。
でも、わたし家に帰れるかな。
五条先生とわたしの………五条先生の家に、わたしはもう入れてもらえないかもしれない。
だって、本当はわかってる。
五条先生が来ない理由もそう。
五条先生は…もう、わたしのこと…
「…っ"」
豪「ん?」
藤堂「ひなちゃん?」
胸が、痛い…っ。
ピピピピピッ、ピピピピピッ…
「うっ"…」
アラーム音が部屋に鳴り響く。
胸が痛むと鳴るこの音。
先生たちは皆、音がするより早く、わたしの異変に気がついた。
