ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第104章 2度目の誕生日プレゼント
「ひな?俺、ひなにおめでとうって言いに来ただけじゃないだ。」
「えっ?」
最初におめでとうって言ってくれた時みたいに、急に真面目な感じになり、
「誕生日プレゼント。まだ渡してなかっただろ。」
そう言って、五条先生はいつから手に持っていたのか、小さな長細い箱をわたしの目の前に。
「えっ…?でも、今日はもうケーキもらったのに…。」
「ケーキは先生方からだ。俺は何もしてないから、これが俺からの誕生日プレゼント。ほら。」
と、その箱を手の上に乗せられて、
「開けてごらん。」
五条先生からのお誕生日プレゼント。
箱の中に何が入っているのか、箱の形で何となくわかる。
そして、その予想が正しければ、これは人生で初めてもらう憧れのもの。
リボンを解き、箱を開け、和紙のような薄紙をそーっと捲ると…
「わぁ…」
思った通り。
箱の中には、綺麗なネックレスが入っていた。