ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第105章 性活指導
あっ…。
ひなと2人、目を合わせて数秒フリーズ。
「す、すみません…っ。」
ひなが起き上がり、スマホのアラームを止める。
そして俺も、
…っ、俺、ひなに何やって……
はぁぁ〜、もう…。
とっ散らかった理性が一気に引き戻る。
「ひな。」
「は、はいっ…。」
「ごめん、本当に悪かった…。」
「い、いえっ…。いいところだったのに、アラーム鳴ってすみませんでした…。」
「いや、いいんだ。むしろアラームがなかったら俺……はぁ、本当にごめん。完全に理性失ってた。怖かったよな…?」
「そ、そんなことないです。大丈夫です…。」
そう言うひなは、スマホを握って俺に背を向けたまま。
「なぁ、ひな…、こっち向い…」
「あ、あのっ!わたし、学校行く準備しますね!今日1限あるから早くしないと。五条先生はもう少し休んでてください。当直だから出勤ゆっくりですよね?早くに起こしちゃってすみませんでしたっ!」
「ちょっ、ひな待っ…」