ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第106章 すれ違い
藤堂「……ということだって。ひなちゃん、話してくれたよ。」
コーヒーを飲みながら、藤堂先生の話を聞くこと数分。
「はぁ……」
マグカップを両手で包みながら、俺は深くため息をついた。
神崎「そういうことだったのか…。」
藤堂「ひなちゃんには、ちゃんと悠仁に話してごらんって言ってあるから。今夜は2人できちんと話すんだよ?ひなちゃん、彼女失格だなんて言って悩んでるんだから。」
「俺がひなにしたことは強姦未遂です…。失格なのは俺の方で…俺が、彼氏失格です…。」
藤堂「もう、そう言うと思った。って通り言わないの。悠仁もひなちゃんも不器用が過ぎて本当…。お互いに自分を責めてすれ違ってるだけで、今の2人は何も問題ない。だから、ちゃんとひなちゃんと話しなさい。早いこと、今夜、帰ったらだよ。」
「はい…。」
と、藤堂先生に言われ…