ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第107章 初めての…
あっ…。
ペリッ…と、袋の破れる音が小さく鳴る。
音の正体は、何を隠そうコンドーム。
いつからそこに入ってたんだろう…。
ベッドの両脇にあるサイドテーブル。
寝る位置が決まっているわたしたちは、お互いに近い方しか使わない。
当然、そっち側の引き出しを開けたことはないから、五条先生はコンドームをいつから用意してたのかなと。
「ひな。」
ちゅっ…
「ビクッ、んっ…」
そんなことを考えながら、五条先生の手元をぼんやり眺めていると、ふいにキスを落とされた。
思わず瞑った目を開くと、甘くうっとりしながらも、どこか真剣な表情の五条先生の顔が目の前に…。