ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第107章 初めての…
「……大丈夫か?」
「コクコク…」
「ん、続けるな。」
五条先生がわたしの顔をじっと見つめる。
わたしはこれが初めてだから、普通がどうなのかはわからない。
それでも、とんでもなくゆっくりしてくれてるんだろうということは、無知のわたしにもわかる。
わたしの穴をみっちりと塞ぐ圧迫感はあるけれど、中に進んできている感覚は未だない。
『……。』
ドクン…
『……。』
ドクン…
『……。』
静かな部屋に響く自分の心臓の音。
規則的なこの音を聞きながら、
ちゃんと入ってるのかな…
こんな感じで大丈夫なのかな…
エッチって、これであってるのかな…
想像していたのとは違う痛みの無さに、少しだけ不安にすら思っていると、
…っ。
圧迫感がじわじわと押し寄せてくるのを感じ始め、次第にその感覚が強くなる。