ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第109章 幸せな痛み
「あっ……、あぁ…ッ……っく、…ッん」
わたしの奥深くまで、腰を打ちつける五条先生。
「ハァ、…っ……んっ…ッ、…んんっ…………」
痛みを感じることなんて、苦痛しかないと思ってた。
どんな痛みも、今まで全部そうだったから。
だけど、
「っ、ハァ、…ひな……んっ、ッ…」
「んっ…、ハァハァ…っ、っ…んっ…」
苦じゃない痛みもあるんだ…
って。
こんなに幸せな痛みが、この世にあったんだ…
って。
そんなことを考えながら、初めて知ったこの痛みをわたしは全身で受け止める。
すると、