ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第111章 ポリクリ
ポリクリが始まって数ヶ月。
わたしなりに精一杯取り組んできて、その頑張りを褒めてもらえたのかと思ったら、藤堂先生が続ける言葉は厳しいものだった。
それも、どこか一線を置いたような感じ。
いよいよ臨床の現場に出て、学生とはいえドクターと並んで患者さんの前に立つ身。いずれはこのノワールで後輩医師にだってなる。
今はただの患者でなく、半分、そんな1人のポリクリ生として接してくれているんだろうと。
あえて、医者と学生の距離で話をしてくれているんだって、わかるんだけど…
なんだか落ち込まずにはいられない。