ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第111章 ポリクリ
「えっ…?」
「正直、ひなちゃんの身体には無理なスケジュールが続いてる。それでも平気な感じがするのは、ひなちゃんがハイになってるからだよ。身体には相当な負担が掛かっているから、このポリクリ期間、途中で躓きたくないと思うなら、もう少し自分で気をつけないと。」
「はい…。」
「休憩が取れていないと思ったら、たとえ5分でも休憩時間をもらうように。オペ室に椅子がないなら、用意してもらうように伝えないと。そんなことで怒る人も評価を下げる人もいないんだから。」
「わかりました…。」
「大事な実習だというのはわかるから、しばらくは大目に見るつもりだけど、ドクターストップをかけないわけじゃないからね。」
「…はい…。」
「班員のみんなと行動するのに、いろいろ言い出しにくいというのも、もちろんわかる。だけど、ひなちゃんはそういったことも含め、覚悟を決めて医師の道に進むことを決めたはずだから。言い訳はもう通用しないよ。」
「……はぃ…。」