ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第111章 ポリクリ
「わかりました…。」
五条先生の言うとおり。
貧血の症状がここまではっきり出ているのは、もう認めざるを得ないし、ひどくなって倒れるのはわたし自身が1番避けたいこと。
ただ、ポリクリの合間を縫ってさらに注射に通うと思うと、さすがに少し憂鬱だなって…。
そんなわたしの気持ちを読んだのか、
「ひなよく頑張ってる。毎日本当に頑張ってるからこそ、悔しい思いはして欲しくないんだ。せっかく喘息も出ずに来れてるし、貧血の治療はしっかりしとこう。な?」
五条先生はわたしの頭をなでて、
ちゅっ…
「ゆっくり寝るんだぞ。俺も少ししたら寝るから。明日の朝は一緒に行こう。」
「はい…、おやすみなさい……//」
「ん、おやすみ。」
ちゅっ…
おでこに優しいキスを落とされて、わたしは夢の中に入った。