ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第111章 ポリクリ
先生「藤堂先生…?」
藤堂「講義中に申し訳ありません。ちょっと緊急事態が。」
先生「緊急事態?どうされました?」
突然現れた藤堂先生に、先生も学生も皆キョトンとなる。
藤堂「病棟の患者が1名、麻しん疑いになりました。」
先生「えっ?」
藤堂先生の言葉に目を見開く先生。
「麻しん?」
「はしかだよね?」
「かなり減ってるんじゃなかったっけ?」
ワンテンポ遅れて、わたしたちも互いに顔を見合わせ始める。
藤堂「ここにいる学生5名がその患者と接触しています。」
『えっ…?』
今度は全員の声が揃った。
先生「確かですか?」
藤堂「はい。患者の夕回診に同行させたと担当医が。」