テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第111章 ポリクリ



「ひなちゃん。実習停止にはなったけど、まだ誰も麻しんだと確定したわけじゃなくて、あくまでも万が一に備えて健康観察をするだけよ。だから、まずは3日、このお部屋で過ごしてもらえるかな?患者の結果が陰性であれば、実習に戻れるから。」



「麻しんの検査をしたということは、それなりの症状があったからですよね?結果はきっと陽性です…。」



「いくら症状があっても、確定はできないから検査をするんでしょう?陽性も陰性も、可能性は半々でしかないよ。」



「なら、自宅待機じゃいけませんか…?普通は自宅待機になるんじゃ…。」



「自宅待機してもらうケースももちろんある。けれどね、もしひなちゃんが感染していたら、発症時のリスクは相当高い。だから今回は、ひなちゃんが感染者を増やすことより、ひなちゃんが麻しんに罹った時のことを考えて、この対応になったの。」



「じゃあ、検査結果が陽性だったら…患者さんが麻しんで間違いないとすれば、わたしはいつ実習に戻れますか…?」



「その時は…、発症すれば1ヶ月かかると思っておいて。」



「1ヶ月……。」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ