テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第116章 神崎先生



「よし、そしたら回診行こっか。」



「はい、お願いします。」




そして、充実した日々を過ごせているのは、何を隠そう、指導医、神崎先生のおかげ。

これまで神崎先生は、いつも明るくとにかく元気で、ちょっとお調子者…?というイメージだった。

そして、指導医の神崎先生はというと、これまでのイメージ通り、いつも明るく元気な先生。

ただ、ひとつ違ったのは、決して調子者ではないということ。

ノリの軽さゆえにそう見えることもあるだけで、実はすごく真面目で熱心で、smartでありclever。

技術力は言うまでもなく、




「今日はこの後オペがあるから、ちょっと早足で回るね。こういう時はひとりひとりに割ける時間が短くなるけど、それを子ども達には伝わらないように、丁寧さと正確さは忘れずに。」



「はい。」



「今からの回診はいつもとどう違うのか、俺の動きを見ておいて。もし時間に余裕を残せたら、最後の数人はまたひなちゃんに診察してもらうね。」



「わかりました。」




指導力も抜群。



あぁ、神崎先生も黒柱なんだ…。



と、最初の数日で御見逸れいたした。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ