ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第118章 ドクターストップ
そして、その日の深夜。
昼間に寝たからか、ドクターストップがショックなのか、寝ようと思うのになかなか寝付けず。
ようやくウトウトと入眠できた時分、妙に寒気がして目が覚めた。
寒い…
布団を被り直して丸まるけど、
さ、寒い…
寒さがものすごい勢いでひどくなり、
ガタガタガタ…
身体がガタガタと震え始め、
カチカチカチ…
歯までカチカチと音を立て、尋常でない悪寒がわたしを襲う。
すると、
「ひなちゃん…?」
肩に優しく手が乗せられると同時に藤堂先生の声がして、
「さ、さむい…」
言うと、藤堂先生はわたしのおでこに手を当てて、
「どうされましたか〜?」
「藤堂です。毛布と湯たんぽすぐにお願いします。」
ナースコールで指示を出し、
「ひなちゃん、大丈夫だからね。」
コンコンコン___
「失礼します。」
「ありがとう。全部こっちもらいます。」
看護師さんが持ってきた毛布を掛けてくれて、湯たんぽをわたしに抱えさせてくれて、
ガタガタガタガタ…
カチカチカチカチ…
「大丈夫大丈夫。大丈夫だよ。」
震えるわたしの身体を、ずっと摩って温めてくれる。