ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第118章 ドクターストップ
次に目が覚めたのは、外が明るくなってから。
藤堂「悪寒戦慄を起こして、熱が一気に……。落ち着いてはいるのですが。」
宇髄「まだ熱だけか?」
藤堂「今のところは。」
藤堂先生と宇髄先生の声がぼんやりと聞こえて、ぼんやりと目を開くと、
これは相当だな…
自分でも直感し、思わずおでこに手を当てたらば、
宇髄「ん?」
藤堂「ひなちゃん起きた?」
って、先生たちが。
「熱が…」
藤堂「うん、今お熱出てるよ。しんどい?」
言いながら、おでこにあるわたしの手を優しく取る藤堂先生。
わたしは静かに首を振り、
「しんどくは……熱が高い気がして…」
藤堂「今ね、お熱40度近くあるよ。ひなちゃん、今はたくさん甘えていいから、しっかり寝てゆっくり休もうね。」
たくさん甘えていいってどうしてそんなこと言うんだろう。
少し不思議に思ったけど、とにかく熱を治さないといけないことは確か。
コクッ…
と頷くと、
宇髄「祥子、枕だけ変えてやって。」
祥子「はい。」
祥子さんも部屋にいたみたいで、氷枕を新しいものと交換してくれて。
藤堂「また来るからね。ゆっくり寝て、何かあったらナースコールして。」
と、先生たちは部屋を出たので、わたしはまた目を閉じて眠りについた。